TES4の備忘録

Memorandum of TES4 一泊二日のオンライン(?)

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Thieves Guild 最終夜 ~ 灰色狐は帰らない ~

Category: OBLIVION > ロールプレイ日記   Tagged: oblivion  PCゲーム  オブリビオン  
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下水道から外壁の外に出てしまった私は、ぐるりと回ってアルケイン大学方面の入り口から植物園地区へ入った。先ほどまで良かった天候は崩れてしまい、帝都は残念ながら雨だった。まだ眠りの中にいる早朝の帝都を、エルフガーデン地区で待つグレイフォックスの元へ急ぐ。



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エルフガーデン地区はオスレロスの家へ戻ると、フォックスは興奮した口調で「戻って来たか! 座って、全部話してくれ」と言った。尚も興奮を抑えられない様子でフォックスは、星霜の書の奪取を喜び、私の仕事を賞賛してくれた。



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これからのことについて尋ねると、フォックスは「あ、ああ、君への報酬はまだ考え中なんだ」と、彼にしては珍しく歯切れの悪い返事をした。そして彼は私にひとつの指輪を手渡し、この仕事の締めくくりとしてこれをアンヴィルの、アンブラノクス伯爵夫人に届けて欲しいと頼んだ。

これを届けたとき、アンブラノクス夫人には自分のことは一切明かさないこと。もし尋ねられた場合はただ『見知らぬ男』に渡されたのだとだけ伝えること、そして指輪を受け取った時の彼女の反応を…恐らく怒るか泣くかのどちらかだろうと彼は言った…自分に伝えて欲しいと。





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彼はそれで話を終えてしまったが…どうせいつもの様にこれ以上聞き出そうとすれば「早く行け!」と怒り出すのだろう。わかっていますとも…ということで、私はその場を後にした。外は相変わらず雨。一度だけ白金の塔を見上げてみる。私はこの塔を征服したのだという実感が達成感と共にこみ上げた。





***






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翌日、シロディール西端の港町アンヴィルに辿り着いたころには、快晴とまでは行かないまでも、雨は上がって晴れ間が見えていた。思えばこのアンヴィルにも多くの思い出がある。家令の悪巧みを利用し、宿敵レックスをこの地に転任させた時にはここと帝都を何べんも往復させられたっけ。





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街の東側の門から出て、橋の先の小島に築かれたアンヴィル城へ向かう。


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城門を潜り、小ぢんまりしてはいるが美しい中庭へ入ると、なんとここの衛兵隊長となったレックスとすれ違った。


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ちなみに彼の事は何度かここを訪れて観察していたが、転任早々非常に評判のいい隊長らしい。なんとも意外である。





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謁見の間に入ると、アンブラノクス夫人はいつものように右に偏って配置された玉座に腰掛けていた。フォックスに言われたとおり、彼女の元へ向かい、自分なりの簡単な挨拶の後に指輪を手渡すと、アンブラノクス夫人は驚きを隠せない様子で「この指輪は10年以上行方不明の私の夫のものだ」と叫んだ。





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アンブラノクス伯爵夫人の夫、つまり、本来この街を統治するはずのアンヴィル伯爵だ。しかし夫人は、何故か彼の名も顔も思い出せないのだと悲しげに語る。そして夫人は、この指輪を一体どこで手に入れたのか、持ち主の居場所を知っているのか、どうしてこれを自分に見せたのかと尋ねた。

その問いかけに、私はグレイフォックスの言葉通り、ただ「よそ者(Stranger)からの贈り物です」とだけ答える。

「彼にまた会うためなら何だって差し上げます」

と涙ながらに訴える彼女にどうして上げることもできなかった。しかしふと、夫人が私の背後の誰かに気付き、誰何の声を上げる。



そこに居たのは、『よそ者』。レックスを転任させたあのとき、文書の偽造を依頼したあの贋作屋、『見知らぬ者(Stranger)とだけ知られている男』だった。見覚えのある革鎧に身を包み、跪いて頭を垂れた彼を目にした夫人は、驚愕の声を上げた。






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彼はすっくと立ち上がり、懐から灰色の頭巾を取り出し被る。

「Elder Scrollsの力にかけて。エメル・ダレロスをノクターナルの灰色頭巾の真の盗賊と名づける!」

右手を掲げそう唱えたよそ者…グレイフォックスを魔法の光が包み、すぐに弾けた。

「あなたはグレイフォックス! 騙したのね!」

そう叫んだ夫人に

「私は確かにグレイフォックスだが、君は騙されてはいない…私は君の行方不明の夫、コルヴァスだからね」


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そう言ってグレイフォックス…コルヴァス・アンブラノクス伯爵は仮面を脱いだ。これが彼の人生を隠した呪いの解けた瞬間だった。

伯爵は、夫人に灰色頭巾の呪いの事、そして呪いによってタムリエルの全ての者から隠されてしまった自分の日々を告白する。涙ながらにそれを聞いていた夫人は、しかし彼を、悪名高きグレイフォックスをアンヴィル伯爵として迎えるわけには行かないと言った。

「君はそう言うと思ったよ。だから私の友人を連れてきたんだ」

そう言って伯爵は私を振り返る。今度は私が呆気にとられる番だった…と言っても、それまでだけでも十分すぎるほど驚いていたけれど。今この瞬間彼は灰色頭巾とギルドマスターの座を私に譲り、グレイフォックスとしての人生を放棄する!と宣言した。つまり彼はこの場で、グレイフォックスの引退と襲名会見を一緒にやってのけたわけだ。三人きりで。




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金よりも更に価値のある報酬とは、盗賊の王者グレイフォックスの名だったのだ。伯爵は灰色頭巾を私に手渡し、「君は今夜歴史が書き換えられたことを知る事になる。それがノクターナルの呪いだ」と告げた。その呪いが故に、エメル・ダレロスは伯爵と同じく人生を呪いによって隠され、初代グレイフォックスとして振舞わざるを得なかったとも。





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そして彼は、この呪いが解かれた今、ダレロスの庭、私が盗賊ギルドと初めて出会った場所に、もはや私のものとなったギルドの会館が現れているはずだと告げた。歴史は書き換えられた。もはやグレイフォックスの名の呪縛から解き放たれたコルヴァス伯爵の言葉に従い、書き換えられた歴史を確かめるために私は帝都へ急いだ。





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興奮冷めやらぬ状態のまま謁見の間を飛び出すと、丁度レックス隊長が見回りから帰ってきたところだった。「何か手伝えることはありますかな?お嬢さん」と声をかける彼に言いたい。あんたが寝る間も惜しんで追いかけていた男がさっきまで謁見の間にいたよ。まあ今目の前にも居るんだけど。と。





***






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さて、私がグレイフォックスの名を引き継いでから数日が経った。





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あの日伯爵の下を離れた後、ダレロスの庭にて、港と貧民街を隔てる城壁に奇妙な出入り口が出現しているのを見つけることが出来た。これが恐らく、彼の言った新たなギルド会館への入り口なのだろう。





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彼から受け取った鍵でその扉を開いてみると、中には見慣れたギルドの面々の顔があり、思い思いの話に花を咲かせている。そこはダレロスの家…恐らく初代ギルドマスターのエメル・ダレロスだろう…と呼ばれる場所の地下だった。





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奥へ進み、更にもう一つの扉を開けてみると、そこはダレロスの家の地上階。広間には会議用の円卓が置かれ、ここが名高い盗賊ギルドの会館なのだと演出していた。そこにはアーマンド、それからコロールでのとある事件により険悪になっている故売人のファシス・ウレスがいた。





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更に上階はギルドマスター…グレイフォックスの私室になっており、今までに手に入れたサヴィラの石などのアーティファクト、そしてウォーターフロントの徴税名簿など、かつて私がギルドの指令で盗み出した品々が保管されていた。壁には、フォックスの手配書まで飾られていた。





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さて、ここまで来れば、誰にも見られていないこの部屋であれば、被ってみてもいいだろう。…彼から受け継いだアレを。ドキドキしながらそれを被り、鏡を覗いてみると…ダサい! 着合わせを考える必要があるかもしれない。

心配されていた呪いの事だが、伯爵が行使した星霜の書の力によって、その大部分は破壊されてしまったらしい。それゆえに、この灰色頭巾を被っている間はグレイフォックスという別人として認識されるが、それを外せばいつもの私、ギルドの単なるマスターシーフのR・ツキシマに戻れるようだ。

つまりこれを被っている私は別人であるため、その状態で犯した犯罪はグレイフォックスの所業と判断され、それを外してしまえば自分にはなんの罪も問われないらしい。もちろん、ノクターナルの力によって神々からもその罪は隠される。呪いは打ち砕かれても、ノクターナルの魔力は未だこの仮面の中で息づいていた。





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グレイ・フォックスが相手だと流石のファシス・ウレスも取引に応じてくれるようだ。





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それで、これからどうするかって? もちろん、新しいグレイフォックスとして振舞うこともあるだろう。その名を継いだ栄誉と責任に、身が引き締まる思いである。なんて言いつつ、その名を放棄する選択肢も、星霜の書は与えてくれたのだとも思う。呪いは打ち砕かれ、私の人生が隠されることはないし、スキングラードに帰ればエイジャのパイが待っている。戦士ギルドでの責務も。今はゆっくり考えたい。





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時には運命すら書き換える、全ての過去と未来の記された星霜の書。私にこれを解読することは出来ないが、きっと全ての人がこの巻物を自分なりに記していく術を持っているのではないか。





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だって人類は、グレイフォックスや私の成し遂げたことよりも、遥かに偉大な力をもって歴史を動かして来たのだから。





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ならば、私は私なりに、自分だけのささやかな星霜の書を記していこう。
私の力が、いつか本当に歴史を変えることを信じて。

帝都は今日も、晴天である。





~ Thieves Guild Quests ~ 【おしまい?】
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泥龍 (clay7890d)

Author:泥龍 (clay7890d)
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 統一宇宙暦0083年32月生まれ。スットコイッチョム大学中退。趣味はポロ。この連載が完結したら結婚するという言葉を遺し挟まって失踪。現在は連続で墜ちて来る隕石と各国からの難民受け入れへの圧力を撃ち落としつつ、機首の辺りから高出力レーザーを放つわけわからん戦闘機(?)である。科学的な根拠についてはよくわかりません。

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