TES4の備忘録

Memorandum of TES4 一泊二日のオンライン(?)

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見習い日記 その2 ~ Order of The Virtuous Blood (後編) ~

Category: OBLIVION > ロールプレイ日記   Tagged: oblivion  オブリビオン  PCゲーム  
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 彼の話によるとこうだ。Rolandは、以前からSeridurがRolandの恋人であるRelfinaを切望のまなざしで見ていたことに気付いており、またRelfinaが夜半に散歩に出かけることから、二人の密会を疑っていたらしい。言いながら、彼女を信じなかったことを彼は悔いていた。


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 散歩に出かけたRelfinaをある晩尾行することにしたRolandは、公園で足を止めたRelfinaにSeridurが覆いかぶさり、首筋に牙を立てたのを見てしまった。止めようと物陰から飛び出したRolandに気付くと、SeridurはギョッとしてRelfinaを地面に放り投げた。

 足元の岩にたたきつけられた彼女の頭からは鈍い音がした。そのまま素早い一撃でRolandを昏倒させると、Seridurは笑いながら去っていった。Rolandが意識を取り戻したときには、Relfinaの遺体はなかったという。



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 Seridurはあの界隈の名士だ。しかも、ほとんど趣味の集まりみたいなものだったとは言え、ヴァンパイア・ハンターを標榜する団体の代表者を差し置いて、ろくに顔も利かない自分を信じるものなど居るはずもなく、せめて今の状況を自分の中で整理するためにこの小屋に身を隠したとのことだった。

 ここまで聞くと、確かにRolandの話は同情に値する。しかし彼の話を裏付ける証拠が無いのも事実だった。私自身、この寡黙で偏屈な男よりはあの温厚なエルフの紳士の方が信用に値する気がしているくらいだ。



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 しかし、もしも彼の話が真実だとしたら、あまりに理不尽ではないか。ならば…。



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「この俺をこんな所に呼びつけるとは随分偉くなったもんだな木偶の坊」

 そう言いながら小屋に入ってきたのは、Cheydinhal戦士ギルド支部長のBurz gro-Khash。クロとRolandをこの場に待たせて私がギルドに出向いて連れて来たのだ。この場にクロ一匹を残していくのは心苦しかったが、私が帰ってくるまで何事もなかったようで安心した。



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「何かと思って来てみりゃ俺の役目はボウヤの子守りか? ゴブリンだってお前よりは礼儀を弁えるぞ。兄貴分にクソ仕事を回したりはしないだろうからな」

「すんません! 支部長くらいしか頼める人がいなかったんですよ。ホラ、ここからだとCheydinhalが一番近かったし、それになんか他の二人は頼りないし、Porterのおっさんはニヤニヤしながらストーキングしてくるだけで全然役に立たないし」

「ロクでもねぇ結果だったらお前の次の給与から手間賃引いておくからな」

「いやーん」

 文句を言いながらも(MCSの力で)来てくれた口の悪い支部長には感謝したい。

 Rolandの話の真偽を確かめる間、この小屋から逃げ出さないよう彼に見張っていて貰えば安心だ。それに…。



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「それじゃあ、俺が居ない間この人があんたのこと、守ってくれるから。クチは少し悪いけど…」

「…フン!!」

「す、すんません」

「ありがとう。弁明の機会に感謝する」

 そう、もしSeridurが本当に危険人物であったなら、私が彼を怪しむ行動をとればきっとRolandにも危険が及ぶ。もしそうなったとき、近くで守る人物として彼ほど頼りになる者も他にいまい。一石二鳥と言うわけだ。とにかくSeridurについて調べるためRolandに話を聞いてみると、帝都の書店の店主Phintiasに聞けばどうかと提案された。

 Seridurは時折その書店First Editionに足を運んでいたらしい。話を聞く価値はあるだろう。また、何か知っているとは思えないがOrder of Virtuos Bloodの他のメンバーと、Seridurの家の用心棒にも話を聞いてみるのがいいだろう。

 ともかく、急がなければ。その場をBurz(支部長)に任せ、私は小屋を出た。外は相変わらず雨だった。










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 Rolandの小屋を出た後、翌朝には帝都に辿り着くことが出来た。まったく、帝都自体は目と鼻の先にあると言うのに、帝都のある小島への橋が湖を挟んで全くの反対方向にあるのだから参ってしまう。書店First Editionは商業地区ですぐに見つけることが出来た。



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 店に入ると、店主のPhintiusは店員の女性と談笑していたが、こちらに気付くととりあえずの営業スマイルと共に「いらっしゃい」と声をかけてきた。しかし私の目的が買い物でなくSeridurの話を聞くためだと知ると、あからさまに嫌な顔をされた。お得意様の情報をペラペラ喋る気はないと。



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 正直時間もなかったし彼を説得できる口の上手さもなかったので、やむなく150G程握らせてやるとPhintiusはあっさり口を割った。現金なヤローだ。Seridurはよく買い物ついでにこの店へ顔を出すらしい。そんな時はいつも、食料で一杯の旅行鞄と共に現れるそうだ。



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 彼から直接聞いていたわけではなかったが、Seridurが書店の客にMemorial Caveという場所について話しているのを耳にしたそうだ。そこは帝都の外にあり、過去の戦争で亡くなった多くの戦士たちを葬った場所なのだそうだ。Seridurはそんな場所に、仕事だと言って通っている。

 Phintiusは、

「恐らく彼の先祖でも葬られているのだろう。自分の命を危険に晒してまで墓参りに出かけるとは感心なことだ」

 と、話してはいたが…。

 人里離れた暗い墓所…街道から引き込み血を抜いた旅人の死体を隠すのに、元々死体だらけでほとんど人も寄り付かないこの場所ほど適した場所は無いのではないか。それに、吸血鬼は死体から質の悪い血液を抜いて食料にすることもあると聞いた事だって…いや、考えすぎかもしれないが…。



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 とりあえずSeridurの家に顔を出してみることにした。玄関を入ると間もなく用心棒が出てきたが、Seridurの姿はない。地下のOrder本部に降りてみるが、居たのは最初に妻を私の元へ寄越したGilenだけだった。

 Gilenに聞いてみると、何でもSeridurはOrderのもう一人の構成員であるGrey-Throatの元へ「何日かここへは顔を出せない」と連絡を寄越したらしい。出かけてしまったのなら、仕方がないか…。



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 しかし、Gilenから少々気になる話を聞くことが出来た。Rolandの小屋の中は確かに暗かったが、彼によると、暗くて陰気な場所を好む吸血鬼が、光の差す森の中の小屋に隠れるなどおかしいという。彼らが潜むのは大抵、日光を避けるのが容易で、窓を閉め切る必要もない洞窟のような場所らしい。

 Rolandの小屋は、森の中とは言えほとんど森と丘の境目のような場所であり、見晴らしがよく天気さえ良ければ日差しがギラギラと照りつける様が容易に想像できた。










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 Phintiusに印をつけてもらった地図を頼りに、夜明けを待って出発する。その場所は、道のりの危険さから最近では訪れる人もほとんどいないそうだ。帝都正門に掛かる橋とは反対側にあるMemorial Caveに辿り着いたのは正午を回った頃であり、天気は雨だった。



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 入り口に立てられた古い木の扉を開くと、薄暗い洞穴の奥からは、屍臭と共に何者かがうごめく濃密な気配が伝わってきた。複数人の気配が、明かりもない洞窟の中を松明もなしに悠然と闊歩している。



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 こちらの気配に気付いて通路に出て来た一人を不意討ちし、なんとか倒して懐を探ってみると、そこにはやはり、一握りの灰。そしてそれ以上に、ヤツからつけられた傷を魔法で癒してもダルさが消えない。ポルフィリン血友病を貰ってしまったようだ。間違いない。ここは、吸血鬼の巣窟だ。



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 あいにく、マンドレイクの根は持って来ていない。帰ったら眠る前に教会で治療してもらうのを忘れないようにしなければ。



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 それはともかく、奥へ奥へと探索を続けていくと、墓所内は吸血鬼によって暴かれた棺や汚された死体だらけで、死者の休む場所どころではない荒らされようだった。…写真にはあまり写ってないけど。



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 数々の苦戦を耐え抜き…もうすぐ最深部であろう場所に辿り着く。この部屋にはもはや墓所らしい厳粛な感じは残っていない。足元には損壊された遺体が転がり、右奥にはさらった旅人を閉じ込めておく為の手作りの檻まであった。



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 ここを守っていた吸血鬼たちを何度も窮地に陥りながら退け、更に奥へ進む。ボス格のこいつは特に強かった。しかも君主座の弱点である火属性の剣まで持ってるし…。



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 人の頭蓋骨で出来た悪趣味な飾りのぶら下がった通路を抜けると、ここがまさに最深部だった。そして部屋の中央、暴かれた棺の前には、暗闇の中で佇む長身の男。「バカめ!」そういいながら振り返ったのは…間違いなくSeridurだった。



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「ここに居るのを見られて私が慌てると思ったかね? 私が君をここに誘い込んだのだよ」

 忌々しげにSeridurは吐き捨てた。私を消すためにこの場所に誘いこんだのだと彼は語る。やはり、一連の騒ぎは全てSeridurが仕組んだことだったのだ。

「Rolandの女の時は迂闊だった。今度は同じ失敗は繰り返さないようにせんとな。君を消したら次はRolandを殺す。不本意ながら君を雇ったのは体面を保つためだった」

「な、なるほど…」

 だから私のように中途半端に有名で、おだてればいくらでも木に登ってくれるような人間を選んだわけだ。

「あの忌々しいOrderの連中にも真相を知られてしまった。貴様らを始末したらGrey-ThroatとGilenにも消えてもらわねばな」

「させるか! そんなこと! お前のことは戦士ギルドにも知れてる! 逃げられないぞ!」

「簡単だ。どこの馬の骨とも知れない根無し草の君と、この私。人はどちらを信じる?」

「…お前、最っっっ高に、クソ野郎だな」

彼は私の言葉ににやりと笑うと、懐の剣に手をかけた。

「私の独白劇はもう十分だな。後は…食事の時間だ」



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 彼が剣を抜いた瞬間、クロが猛然と飛び掛った。Seridurがクロに気を取られた隙に、こちらもここへ来る途中に居た吸血鬼から奪った炎の付呪が施された大剣を振るう。不意を突かれたSeridurは、燃え上がりながら悲鳴を上げる。吸血鬼である彼は火に弱かったのだ。



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 Seridurの死はあっけないものだった。炎とクロの攻撃で打ちのめされたSeridurは、自分の汚した死体の傍らに倒れ伏し、動かなくなった。倒れた彼の懐には…一握りの灰。この瞬間、Seridurがヴァンパイアであり、Rolandが無実であったことが間違いなく証明されたのだった。

 灰と彼の家の鍵のほかに、血がこびりついた鍵が見つかった。これはどこの鍵なのだろうか? この部屋の前に鍵のかかったチェストがあったが、それの鍵でもなかった。まあいいか。とりあえず手持ちのキーチェーンにつけて、その場を後にした。



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 小屋に帰ると…RolandとBurzはどう見ても穏やかでない空気をかもし出しながら待っていた。確かにこの人は口の良い男ではないが…こちらに背中を向けてしまっているRolandに話しかけると、彼は「勝利の凱旋ですか!?」と目を輝かせた。

 Seridurの死を告げると、Rolandは安堵しながら私に例の言葉を述べ、そして皮肉な話ではあるが、Seridurの立ち上げたOrder of Virtuous Bloodは存続すべきだと思うと言った。他の人にもそう伝えてみるとも。



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 ヴァンパイアの恐ろしさをその身で知った彼のその言葉は貴重なものであると思うし、私自身、Seridurというヴァンパイアに出し抜かれかけた身だ。この意見に賛成しない理由はない。彼はこれから皆と協議するつもりだと語った。帝都で落ち合うことを約束し、私たちはひとまずの別れを告げた。



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「今回は本当にありがとうございました。おかげで助かりましたよ!ほんと!」

「フン。それで、どうしてあいつを信じようと思った?」

「え?いやー、はは、なんだろ。あの人なんていうか、友達居なさそうでしたからね。もしあの人の言うことが本当だったとしたら、なんか唯一自分を理解してくれた人を失っただけじゃなくて周りからも悪者にされて、かわいそうだなーって思ったからっていうか」

「なるほどな。まあ上出来だよ。褒めてやる。俺もあいつの言うことが本当だってことはすぐわかったがな」

「ほお!さっすが支部長!ご慧眼!」

「お前が出て行った後、天気が良かったからあの野郎を裸に剥いて日光浴させてみたからな」

「そうか!そうすれば良かった…って、そんなことしたからあんな空気になってたんじゃ…」

「バゥ!ワゥ!」

「知ったことか。それより確かめられることは全部確かめてから動け木偶の坊。今回は良かったが、もしヤツの方が黒だったら間違いなくド酷い結果になってたぜ」

「しょ、精進します・・・」



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「あいつを見返りもなしに信じてやったことは評価してやるよ。支部にもまた顔を出せ。お前向けの仕事が待ってる」

 去っていく背中が森の奥へ消えるのを見送り、私も帝都に向けて馬を走らせた。









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 帝都に戻り、近くの宿屋で一服した後、Seridurの家を訪ねる。いつものように用心棒が…出て来ない。はてと思い奥を覗いて見ると、所在なさげに佇む彼が居た。何事かと見ていると、彼は土下座せんばかりの勢いで私に謝罪してきた。Seridurの正体には全く気付いていなかったようだ。



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 彼を宥めて地下に降りると、そこではOrderのメンバーであるGilenとGrey-Throat、そして新生騎士団長のRolandが私を待っていた。三人で話し合った結果、Orderは存続させることになったということ、そして私を名誉団員として迎えたい旨を告げてきた。



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 彼は報酬として私に魔法の指輪を手渡し、困ったことがあれば力になると言ってくれた。そしてこれからはヴァンパイアを倒した証として彼らの遺灰を持って来れば賞金を出してもらえることになった。…確かに、Rolandはあの日調べた限りではそれなりの金持ちだ。期待は出来るだろう…。



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 それにしても、今回は本当に疲れた。強行軍のせいでほとんど眠れていない。一仕事終えたことだし今日は、飛び切りの宿を取って、高いワインもあけてみよう。例えば、港湾地区の、まだ泊まった事がないあの船を改造して作られた宿なんてどうだろうか。日の光の下を歩ける喜びと共に、私は家路に就くのだった。










~ Order of The Virtuous Blood 編 ~ 【おわり。】


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 テント便利

 今回初めて茶番的なものを突っ込んでみたけどここまで難しいとは思わなかった。元々ある話の流れに後付しようとすると、自分の書き方だと白々しくなってしまう模様。

 Twitterで書く分には普通の攻略日記の体で書くことにして、脚色するのであればこちらでまとめる際にすることにしようかなと思っています。
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泥龍 (clay7890d)

Author:泥龍 (clay7890d)
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 統一宇宙暦0083年32月生まれ。スットコイッチョム大学中退。趣味はポロ。この連載が完結したら結婚するという言葉を遺し挟まって失踪。現在は連続で墜ちて来る隕石と各国からの難民受け入れへの圧力を撃ち落としつつ、機首の辺りから高出力レーザーを放つわけわからん戦闘機(?)である。科学的な根拠についてはよくわかりません。

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