TES4の備忘録

Memorandum of TES4 一泊二日のオンライン(?)

妄執 ~ Paranoia ~ (前編)

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 仕事をもらいに Anvil へ向かう道中、初めて Skingrad の町を訪れたときの話。随分前の話だ。だから私の髪形もちょっと違う。

 城塞都市の朝ぼらけ、街の中を横断する街道は霧に包まれていた。眠れないまま夜も明けてしまったし、今日はギルドのベッドでも借りて明日出発しようかなどとぼんやり考えながら歩いていると、霧の向こうから声をかけられた。



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 声の主は Glarthir とかいう奇妙な Wood Elf だった。まあ Bosmer が奇妙じゃなかったことなどほとんどないが。彼の言うことには、なんでも私に今日の深夜、この街の教会の裏へ来て欲しいそうだ。




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 教会に来い…ということは聖職者か何か?(無知)

 そう思ってすぐに教会に出向き、そこにいた High Elf の司祭に話を聞いてみたが、どうやら違うようだ。どうやら Glarthir は、街では有名な要注意人物らしい。最初は皆話し渋っていたが、上手く聞き出してみるとみんな大体そんな話を聞かせてくれた。



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 そしてそんな彼について聞きまわっていたら、外に出たところでこの町の衛兵隊長に呼び止められてしまった。どうやら彼について聞きまわっていた私まで噂になっていたようだ。

 正直 Glarthir の評判を聞いてなんとなくきな臭いものを感じていたし、わざわざ隊長自ら顔を出すような問題の男に身も心も捧げた仲間だと思われては嫌だったので、彼の質問に素直に応じて Glarthir からの呼び出しについて話すと、 Dion 隊長は、「彼から何か奇妙なことを頼まれたら、私か町の衛兵に通報するように」と念を押して帰っていった。それにしても、いい鎧を着ている。



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 とはいえ、 Glarthir がどんな話を出してくるのか興味がないわけでもなかったし、町の連中はああ言っていたが、悪い話だったら断ればいい。そんな軽い気持ちで深夜、霧が晴れない町を歩いて教会裏に向かうと、松明片手に Glarthir は待っていた。

 …が、私に相対して彼から開口一番、「町の連中は僕を監視してる」と告げられ度肝を抜かれた。ああ、思った通りこういう人だったか。

「問題があるんだ。僕は尾行されてる。監視されてるんだ。 Marukhati Selectives の奴らに、多分ね。確証はない。僕は脅威なんだよ。知りすぎてしまったんだ」

 その Marukhati Selectives とやらについてから彼に解説を求めなければならない気がしたが…要するに彼は、自分を脅威とみなし監視の対象としている秘密組織の密偵であることが疑われる人物を、逆に尾行し監視することを私に依頼したいらしい。



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 こんな国にもやっぱり、こういった妄想の持ち主は存在したのだ。妙な感動を覚えた。

 関わらない方がいい気もしたが…ターゲットを「殺して来い」などと言うなら即刻お断りするところであるが、依頼はただ尾行して密偵であるかどうか確かめて欲しいという平和的なものだ。案外、この調査によって疑惑が間違いだったと証明されれば彼の妄想も治まるかもしれない。そうすればこの町の人々はきっと私に感謝することだろう。それに私も気楽な旅暮らしとは言え、先立つものも腰を落ち着ける家もない今は、小銭を出してくれるというならいくらだってありがたい。小銭は大事である。








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 最初のターゲットは Bernadette Peneles 。 Glarthir の家のお向かいさんらしい。高級ワインで有名な Tamika 農場で働く、町では評判の働き者の娘である。








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 彼女は毎朝6時に起きて家を出て、早朝の時間を教会で過ごす。感心なことである。



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 一時間ほど教会で過ごした後、いつものように農場へ行くために教会を出て…空模様が怪しくなってきたな。



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 そして案の定降り始めた大粒の雨にもめげず仕事へ出かけ…



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 …たがすぐに戻ってきて。嵐の日はやっぱり休みのようだ。



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 その後は家に帰り出てこず。家の周りをうろうろしていると裏手に佇む Glarthir 発見。これはどう見ても監視しているのは Bernadette でなく彼のほうに思えるのだけれども。



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 霧も晴れて星空も覗き始めたその晩、前夜あった指定どおり人目につかない教会裏へ出向き、彼に見た通りを報告する。



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 Glarthir は、報告を訝しがりながらも報酬は払ってくれた。それなりの額である。ギルドの給料より少し高いくらいだった。渡した後で彼は、次の仕事についての話を始める。

 次のターゲットは町の北側、富裕層の多く暮らす地区に住む、一人暮らしの男らしい。彼の居場所についての細かな話を終えると、彼は帰って行き…



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 …私は気付かれないようその後を付いて歩き始めた。



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 ここが Glarthir のハウスね!

 この立派な屋敷は Bernadette の質素な家の正面、目の前の丁字路を監視するようにして建っていた。監視に適した位置だが、それは逆に周囲からも目に付きやすい立地であるようにも見える。彼の監視されてる妄想はこの立地のせいじゃあるまいな…。

 ともかく、この家については覚えておこう。そして…



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 …今のうちに確かめられることは確かめておいたほうがいいだろう。



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 玄関の鍵はそれほど複雑なものではなく、私の腕でも十分破る事が出来た。中に入り込んだ後は、家主に気付かれないよう慎重に気配を探りながら進んでいく。相手が相手だ。気付かれたら何をしだすかわかったもんじゃない。



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 間もなく、どう見ても怪しい地下室へのドアを見つける。ご丁寧に鍵まで掛けられていた。



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 鍵を開け、地下への階段を下り始めると、正面奥に蝋燭で照らされたいかにも怪しげな机が見える。



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 机の上にはペンとインクつぼ、そしていくつかの書き付け。それらの内容は、彼の持つ疑念に対する彼なりの考察と、そして独自に進めた調査の結果がまとめられていた。…が、疑わしい人物に対する尾行を元にまとめられた調査結果に関してだけ言えば、見方次第でどうとでも取れる内容に見えた。彼の行動を怪しんだ周囲の人々の行動を、彼がまた怪しんで疑念を深めていく、いわば負の連鎖だった。



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 うん…この書き付けによると、彼は Marukhati Selectives の他に、 Blades と Mythic Dawn から狙われているらしい。一体あんたは何を知ってしまったというんだ…。



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 ともかく、メモからわかった、彼が Bernadette の他に疑いを持っている人物は、今日新たに尾行を依頼された Toutius Sextius 、そしてワインで有名な Surilie 兄弟の長男 Davide 。 Toutius の件が終われば Davide の尾行を依頼される確率が高いだろう。



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 メモの中に私についての記述を見つけてびくりとする。場合によっては、私も彼の疑わしい人物リストに入れられてしまうこともありうるわけだ。気をつけて行動しなければならない。



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 といっても、疑われそうになったら適当に嘘の結果でも報告してこんな町は出て行ってしまえばいいだろう。明日以降の調査も適当に済ませてさっさと報酬をもらってしまおう。 Glarthir だって、普段周りから煙たがられて相手にもされない彼からしてみれば、ほんの少しの小銭で私のような本気で構ってくれる人物との触れ合いを買える訳だし、感謝こそすれ恨まれる筋合いはないだろう。いやはや、おかしな男相手とは言えおいしい仕事を見つけられたもんだ。

 私は足取りも軽やかに、今夜の宿代わりの戦士ギルドへ戻った。



 そんな浅はかな考えを、間もなく後悔するハメになることも知らずに。










【つづく。】


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泥龍 (clay7890d)

Author:泥龍 (clay7890d)
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 統一宇宙暦0083年32月生まれ。スットコイッチョム大学中退。趣味はポロ。この連載が完結したら結婚するという言葉を遺し挟まって失踪。現在は連続で墜ちて来る隕石と各国からの難民受け入れへの圧力を撃ち落としつつ、機首の辺りから高出力レーザーを放つわけわからん戦闘機(?)である。科学的な根拠についてはよくわかりません。

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