黒いスーツに異様な長身、長い手足に、生気のない真っ白な頭には目も鼻も髪の毛もなく、その背中からは黒い触手のようなものが生えた姿で描写されることが多く、その長い手足は自在に伸び、更には空間移動能力まで持つという怪物を題材にした、海外で有名なインターネットミームのひとつです。その姿を直接、または彼の写った写真を凝視したりすると、気が触れたり身体的な害を被ったりなどしてしまうという、イメージとしては海外版の「くねくね」といったところなのでしょうか。
今回紹介させていただくこのゲームは、そんな「スレンダーマン」をテーマにしたインディーズのホラーゲームです。例のごとく内容は完全に英語ですが、先へ進むために長い英文を読み解くことが必要とされる場面はほぼ皆無なので問題はないかと思います。

こんな字幕が表示されたあと・・・

あなたは懐中電灯一本だけを手に、雨のしとしと降り注ぐ暗い森の中でぼんやりと佇む自分に気が付きます。

それでもこの異常な状況から脱する手がかりを探すために先へ進んだあなたは、間もなくエンジンのかかったまま放置された一台のトラックを見つけます。

トラックのヘッドライトに照らされた案内板から、あなたはここが森林公園のような場所であることを知ります。

トラックのボンネットの上には謎めいたファイル。

そこには"Project HAUNT"とタイトルの打たれた奇妙な書類が収められています。しかしこのファイル、そしてこのトラックの主の姿は近くに見えません。

そしてあなたは、この場所から抜け出す手がかりを探して、暗い森の中へ足を踏み入れていくことになりますが・・・あなたは間もなく、この森の中を、自分の期待したものとは別の存在が徘徊していることに気が付きます。

案内板の地図を頼りに、背後から追ってくる何かに気を配りながら、マークされた各所を巡って園内に散らばった書類を集めるのがゲームの基本的な流れになります。

廃墟の何箇所かは、入るために別の場所で手に入る鍵が必要になる場合もあります。

追跡から逃れるために長い距離を走ると疲れてしまうこともありますし、手にしたたった一本の懐中電灯も使いすぎると電池切れになってしまうので、道中で見つかるこの小さな乾電池を忘れずに拾っておく必要があります。

冒険の途中で手に入れた写真などはタイトル画面から行けるEXTRA画面にアーカイブされるので、もしあなたが脱出かなわず殺されてしまっても安心です。

スレンダーマンの都市伝説にまつわる写真なのでしょうか?割とはっきり写っているものもありましたが、続きはゲームでどうぞ!

海外ホラーにありがちな(日本製ホラーにもないとは言いませんが)、効果音や視覚エフェクトでガンガン脅かしに来るような感じはなく、あくまでも気配だけを感じさせてプレッシャーをかけ、最後の最後にウワーッと脅かすような、そんな感じのゲームだと思います。
ゲームをやっている感覚としては、小学校の修学旅行でやったような、オリエンテーリング形式の肝試しに近いかも知れません。操作はオーソドックスで、またゲームとしても至ってシンプルなので、完全なクリアを目指さなくとも、ホラーの雰囲気を楽しむためにプレイするのも良いのではないでしょうか。
FPSも常時50前後出ていて、またVGAに極端に高負荷がかかっているような様子も特に見られなかったので、恐らくすごく重いゲームってわけではないのではないかな?と思います。(「haunt 重い」のような検索ワードでおいでになってる方がいらっしゃるようでした。このゲームにはたしかに、雨だとか、ざらついたノイズのような表現だとか、処理が重そうな演出が結構入ってましたね。それにどんなゲームであれ3Dポリゴンで常にFPS50程度出ていたら、ゲーミングPC以外だと重い人もいらっしゃるかもしれないですね。軽率すぎました。すみません)開始時に難易度も選べるし、何より無料(ただし、サイトによってはダウンロードのために登録が必要になる場合があります)なので、気軽に試してみるのにも良いかも知れません。
発表から少し時間が経っていますが、それだけにプレイ動画等も出揃っているように見えますので、もし遊ぶ前に具体的な動きを見てみたいor自分で遊ぶには怖すぎるかもという場合は、Youtube等で動画検索をかけてみるといいと思います。

あなたは果たして、謎の存在を振りきり、この森を脱出することが出来るのでしょうか?
Haunt: The Real Slender Game とても面白いゲームなので是非遊んでみてください。
スポンサーサイト
こういうバイオハザードみたいな謎解きゲームってたまに無性にやりたくなるんですよね。
しかも音で脅かすような感じではないというのは好印象!
ゲームでも映画でもそうですが音で脅かしてくるようなシーンに出くわす度に、チョット卑怯だと思いますw
それと、無料ってすごいですね。 やってみたくなりました♪
とりあえず他人様の動画を見て、自分が耐えられるレベルかどうかチェックして来ます!w